安全安心メール:ISテロ計画に関する続報
2016年6月9日 ISテロ計画に関する続報
在留邦人の皆様へ
6月2日、警察当局は、デュッセルドルフ市旧市街(ハインリッヒ・ハイネ・アレー付近)で自爆テロを起こす計画があったとして男性3名を逮捕しました。この件に関する報道で、Norbert Wesseler(ヴェッセラー)デュッセルドルフ市警察本部長のコメント及び、今回逮捕されたテロリストの主犯者と目されている「Saleh.A(サレフ)」についての概要は以下の通りとなります。
1.ヴェッセラー本部長コメントのポイント
デュッセルドルフ警察は、GTAZ(ドイツのテロ対策共同センター)やフランス治安機関と緊密に連携している。十分な情報は有しており、今回も具体的な計画の段階にはないとわかっていた。
日本デーについては、当時の最新の知見に基づき最善のセキュリティ・コンセプトを実施した。しかし、今後もし治安上の危機に関する新しい状況が判明した場合には、要すれば市内で開催する大規模イベントを中止することもあり得る。その場合、テロが理由であればその旨は公表する。
2.テロ容疑者「サレフ」について
今回のテロ計画の主犯は「サレフ」と見なされている。同人はデュッセルドルフ市近郊のKaarst(カールスト)の難民収容施設に入居していたが、本年2月にフランス治安機関に自発的に出頭した由。報道によると、「サレフ」はISから欧州でテロを行う組織作りをするよう指示を受けていたが、テロ計画は具体化には至っていなかった。
3.注意喚起のお願い
(1)5月31日付の「注意喚起」において、特にラマダン期間中(6月6日~7月5日頃)における警戒の必要性につき御案内しておりますが、引き続き不測の事態に巻き込まれないよう最新の関連情報の入手に努めてください。また、公共交通機関、観光施設、デパートや市場など不特定多数が集まる場所等テロの標的となりやすい場所を訪れる際には周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。
(2)万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え必ず在留届を提出してください(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html )。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ」に登録してください(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)。
(3)なお、テロ・誘拐対策に関しては、以下も併せて御参照ください。
○ パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
○ パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(詳細は、http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載)
本メールは送信専用ですので、返信はご遠慮下さい。
在デュッセルドルフ日本国総領事館