NRW州概要

令和6年11月18日

ノルトライン=ヴェストファーレン(以下、NRWとする)州概要

1.NRW州基本情報(2022年末現在) 

州都 デュッセルドルフ
面積 34,083㎢ 
=全ドイツの約10%、16の連邦州で第4位
人口 約1,813万人 
=全ドイツの約21%、16の連邦州で第1位
主要都市と人口
 
ケルン、約108万人
デュッセルドルフ、約63万人
ドルトムント、約60万人
エッセン、約58万人
デュイスブルク、約50万人
ボン、約32万人
NRW州政府HP
(外部サイト)
https://www.land.nrw/
 

2.  NRW州の政治

(1)NRW州政府

●州首相
Hendrik Wüst ヘンドリック・ヴュスト州首相 (CDU)
●副首相
Mona Neubauer モナ・ノイバウアー副州首相(緑の党)(※同副首相は、経済・産業・エネルギー・気候保護大臣を兼務)
●与党 
CDU・緑の党 連立政権
 
(参考)
Landeskabinett https://www.land.nrw/landeskabinett
 

(2)NRW州議会

●任期5年、定数195議席
●前回選挙 2022年5月15日
各党の議席数:
CDU  76
SPD  56
緑の党 39
FDP  12
AfD  12
選挙結果の詳細:
https://www.wahlergebnisse.nrw/landtagswahlen/2017/aktuell/a000lw1700.shtml
●次回選挙 2027年
 

3.  NRW州の経済

●概況
図で見るノルトライン=ヴェストファーレン州経済
PDF(2024年11月改訂)
 

4. NRW州の歴史・文化

(1)NRW州誕生の歴史

第二次世界大戦終戦後の1946年8月23日、イギリス占領軍が旧プロイセンの「解体」を決定し、「オペレーション・マリアージュ」というコードネームの下、ノルトライン=ヴェストファーレン州を創設した。同州は、アーヘン、デュッセルドルフ、ケルンを行政区域とする旧プロイセンのライン州北部と、旧プロイセンのヴェストファーレン州から形成された。イギリスの決定によりデュッセルドルフが州都として選ばれた。1947年4月に行われた最初の州議会選挙でキリスト教民主党(CDU)が第一党となり、1947年6月17日、CDUのカール・アーノルドが初の州首相に選ばれた。NRW州憲法は、1950年6月6日に同州議会により採択され、6月18日に、住民投票によって是認され、7月11日に効力を発生した。
 

(2)ルール地方からEUへ

19世紀の鉱業と鉄鋼業の発展により、ヨーロッパで最も重要な石炭・鉄鋼地域となっていた(NRW州に位置する)ルール地方(1913年には、ドイツ帝国内で採掘された硬質炭の約60パーセントがルール地方で採掘されたものであった。)の成長は、労働者の大量流入を伴い、都市の人口を増加させ、世界大戦中、ドイツの軍需産業の中心であった。戦後になると、NRW州の重工業産業はNRW州のみならず、ヨーロッパ全体の戦後復興のために不可欠な存在となった。1951年に設立された欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)では、今まで独仏対立の火種となっていた資源であるルール地方とザール地方(独仏の国境地帯)の石炭・鉄鋼の生産を独仏の共同管理機関の下に置くこととし、これによって、両国の和解と平和を進めようとした。ECSCはヨーロッパ経済発展の「歯車」となり、後の欧州諸共同体(EC)、さらに現在の欧州連合(EU)に発展するヨーロッパ統合の第一歩となった。
 
(参考)
Geschichte des Landes Nordrhein-Westfalen(NRW州HP)
https://www.land.nrw/geschichte-des-landes-nordrhein-westfalen
Der Ruhrbergbau von der Industrialisierung bis zur Kohlenkrise
https://www.bpb.de/shop/zeitschriften/apuz/283262/der-ruhrbergbau/
EU(欧州連合)~多様性における統合
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol53/
 

(3)世界遺産(世界遺産に登録された年、エッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群(産業遺産)を除きすべて文化遺産)

●アーヘン大聖堂(1978年)
●ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト(1984年)
●ケルン大聖堂(1996年)
●エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群(2001年)
●コルヴァイのカロリング期ヴェストヴェルクとキウィタス(2014年)
●低地ゲルマニアのリーメス(2021年)
 
(参考)
UNESCO-WELTERBE IN NRW
https://www.nrw-tourismus.de/unesco-welterbe
 

(4)博物館・美術館

NRW州には、公立・私立あわせて1000以上の博物館・美術館が存在する。
(例)
●ベートーヴェン・ハウス(ボン)
●K20・K21州立美術館(デュッセルドルフ)
●ネアンデルタール博物館(メットマン)
●フォルクヴァンク美術館(エッセン)
●ルール博物館(エッセン)
●レッド・ドット・デザイン博物館(エッセン)
●ルートヴィヒ美術館(ケルン)
●チョコレート博物館(ケルン)
●東アジア美術館(ケルン)
●ドイツサッカー博物館(ドルトムント)
など。
 

5. NRW州と日本との関係

(1)概要

州都デュッセルドルフ市及びその近郊には、日系企業が多数存在し、欧州第三位の日本人コミュニティが掲載されている(2022年の統計によれば6,844人)。特に、同市内のイマーマン通り周辺には、日本関係の企業・店舗が多いことから、同地区は「リトル・トウキョウ」と呼ばれている。
 

(2) NRW州と日本の地方自治体の交流

パートナーシップについてはこちら
 

(3)NRW州内の独日協会

ニーダーライン独日協会(在デュッセルドルフ)、ボン独日協会、ケルン独日協会、レムゴ独日協会、ビーレフェルト独日協会、ドルトムント独日協会、ジークブルク独日協会、アーヘン独日協会、アーヘン独日文化協会、クレーフェルト独日経済・文化交流協会、リップシュタット独日協会
 
(参考)
DEUTSCH-JAPANISCHE GESELLSCHAFTEN(独日協会連合会HP)
https://www.vdjg.de/deutsch-japanische-gesellschaften/