安全安心メール
2016年
1月18日 安全安心メール:デュッセルドルフ市内の一斉捜索で40人逮捕
1月17日、デュッセルドルフ市警察は、デュッセルドルフ市内にある北アフリカ系住民が多く居住する地域で大規模な強制捜査を実施し、290人以上を捜査し、40人を逮捕したと発表しました。警察による報道発表の概要は以下のとおりです。詳しくは、以下のURLをご覧下さい。
http://www.deliver.emb-japan.go.jp/c?c=1530&m=1378&v=86951e8e
(見出し)デュッセルドルフ市内の「マグレブ・エリア」で強制捜査。290人以上を捜査し、40人を仮逮捕。現在も捜査は継続中
(概要)
1.「デュ」市警察は16日夕方から、中央駅周辺に所在するカフェ、ゲームセンター、水たばこバー(Shisha-Bar)など18箇所で強制捜査を実施した。今回の一斉捜索の目的は、捜査対象者の人定事項確認及び滞在許可の解明にあった。
2.「カサブランカ」と命名した検証・分析プロジェクトにより、すり・置き引き、路上強盗、薬物犯罪を行う被疑者らは、決まった時間と場所に集まることが判明した。16日午後5時30分、捜査員約300名が、市内のMintropstrasse、Scheurenstrasse、Luisenstrasse、Ellerstrasse、Linienstrasse、Lessingstrasse(注:いずれも「デュ」中央駅南西直近の地域に所在)で、合計18件の物件と294人を対象に捜査を実施した。市当局と連邦警察の協力も得て、主に北アフリカ系の彼らに対し、人定事項と滞在資格を確認した結果、40人が仮逮捕された。このうち38人が不法滞在で、このうち1人は既に国外退去が決定した者であり、その他の1人は盗品所持の容疑で逮捕された。
3.出動した警察官は、麻酔剤法違反に関する7件のほか、窃盗、詐欺及び銃器所持の容疑で告発した。また、犯罪被害品とみられる持ち主不明の携帯電話6個を発見した。午後11時45分、現地での作業は終了したが、一斉捜索で判明した事実と滞在法に関する捜査は現在も進行中である。
4.捜査を指揮したFrank Kubicki氏は「警察の徹底検挙によって、特に街のホットスポットでの犯罪行為を予防し、また被疑者による犯行間もない犯罪を認知することができた。今回のプロジェクトを通じて、被疑者らの習慣、滞在場所、住居を調査することで彼らの組織実態を多角的な視点で把握できるようになった。今後も定期的にこうした検挙活動を行う予定である」と述べた。また同氏は「今回の強制捜査は、大晦日夜にケルンで発生した事件との関連はなく、長期間にわたった我々の捜査の一環である。しかしながら、今回の情報により(ケルン事件の)捜査が前進するものと考える」と述べた。