安全安心メール

2016年

1月5日 安全安心メール:大晦日夜にケルン中央駅付近で暴徒による多数の暴行事件等が発生

12月31日夜、ケルン中央駅を中心に、大晦日から新年へのカウントダウンのために集まった人々に対し、1000人にも及ぶ外国人風の若い男達が集団で不埒な行為を行ったという事件が発生し、警察が事件に関する情報提供を呼びかけています。報道等によれば、特に女性に対しては群衆で取り囲んで行く手を阻み、身体中を触りまくられたり、下着を脱がされたといったケースも報告されています。一部には、性的暴行が加えられたとの情報もあります。今回の事案は、これまでの個別の犯罪やテロとも異なる極めて特殊な事例であり、ドイツ治安当局のみならず、政治家やプレスを巻き込んでその事実究明及び犯行に及んだ者への公正な対応が求められるに至っています。現時点では不明確な点も多く、今後のドイツ社会への影響は未知数ですが、今回多数の人が集まる場所で大規模な暴力を伴う事件が発生したことに鑑み、日本の皆様におかれても、同様の人出が予想されるような機会には、周囲の状況をよく確認して身の安全を確保する手段を講じるよう御注意願います。
 
今回の事案に関する5日付ライニッシェポスト紙の報道概要は以下のとおりです。

1.ケルン警察は、大晦日の夜に中央駅で発生した一連の犯罪について、「これまでに経験したことがない」と驚きを隠さない。ケルン警察ヴォルフガング・アルバース本部長は、「これは全く新しい規模の犯罪行為だ。中には盗難を伴う強姦もあった」と語った。ある犯人は私服女性警官のズボンに手を差し入れたようだ。警察関係者によれば、泥酔した犯人たちは完全に抑止力を失っており、暴力的だったとのことである。

2.アルバース本部長は「来月のカーニバルを考えると、今回の犯行には不安を抱かざるを得ない」と述べ、5日にもケルン市ヘンリエッテ・レーカー市長と、大規模イベントで同種事案の発生を防止する対策について協議する予定だ。今後開催されるイベントでは、同様の犯罪を防ぐために一時的に防犯カメラを設置することも視野に精査される。

3.当日の警備を担当した危険防護局ミハエル・テンメ局長は、「あらゆる点で異常な事態だった。21時頃には酔っ払った若い男約500人が駅前広場に集まり、大量の花火を群衆に向かって投げ込んでいた」と述べた。捜査官によれば、その際に問題となった男達は北アフリカ系だったとされ、事前に打ち合わせて参集したかは不明である。この集団が1000人規模に膨れあがったところで群衆の解散という流れに突然変わったが、逮捕者はなく、この集会は複数の小さなグループへと分散した。
その後も数十人の訪問者がとどまっていたケルン中央駅付近では、「少人数のグループに分かれた男達が、特に女性を襲って性的暴行を行ったため、部隊を駅前広場に出動させた」とテンメ局長が述べた。出動部隊が足りなかったとの非難について、連邦警察ザンクト=アウグスティン分署ヴォルフガング・ヴルム分署長は「このような事態は過去に経験したことがない」と否定した。アルバース本部長は「ケルン中央駅は無法地帯ではない」と述べる。

4.警察によれば、4日に80人の被害者から約60件の被害届が提出されたとのことだ。4分の1は性的暴行に関するもので、多くは盗難被害も含まれている。警察は、この他の被害者はいないと予想しているが、犯人に関する情報はない。被害者らによれば、犯人は主に北アフリカ系やアラブ系だったとのことである。3日に逮捕された男5人が大晦日の夜に起こった犯罪へ関与していたかはまだ明らかになっていない。彼らは同様の手口による窃盗で逮捕され、うち2名は刑務所へ移送された。

5.警察によれば、今回の被害者の4分の3はケルン市民ではなかったとされる。テンメ局長は「カーニバルを視野に入れた出動計画が設定されるだろう」と語る。ヴルム署長は、通常の大晦日であれば警察官173名と連邦警察70名以上で十分だと強調し、「今回の出動要請がこのような事態に拡大するとは予測できなかった」と述べる。
数日中に中央駅のビデオ映像が捜査されるが、警察では、目撃者や被害者にできる限り早期に警察に届け出るよう要請している。携帯電話で撮影された動画も捜査の支援につながる。

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《総領事館からのお願い ~ 誘拐、テロ等の不測の事態に巻き込まれないために》
○日頃から危機管理意識を持ち、外務省の海外安全情報や報道等により、最新の治安情勢を把握するよう努める。
○特にテロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、欧米関連施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場等不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等、安全確保に十分注意する。
○他国への渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておく。
○3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。
http://www.deliver.emb-japan.go.jp/c?c=1468&m=1378&v=edb35e52
http://www.deliver.emb-japan.go.jp/c?c=1469&m=1378&v=6c963b75
○3か月未満の旅行や出張などの際にも安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttp://www.deliver.emb-japan.go.jp/c?c=1470&m=1378&v=9a35f2e2 参照)