安全安心メール

平成28年2月4日

2016年

2月3日 安全安心メール:カーニバルに向けた警察からの防犯アドバイス

ノルトライン=ヴェストファーレン州刑事局等では、カーニバルを楽しむための防犯アドバイスを作成して注意を呼びかけています。以下の点を参考に安全で楽しいカーニバル期間をお過ごし下さい。

 

【集団による「公共の場での犯罪現象」(例:性犯罪、傷害罪、強盗や窃盗などの財産犯)から身を守るための防犯アドバイス】

 

○先を見通した行動によって危険を察知し、早期に回避することができます。

○酔っ払いや粗暴な集団など自分にとって脅威となり得る集団に遭遇した場合は、多少遠回りをしても、できる限りその集団を避けて下さい。もし可能で、より安全だと思うなら、人混みから離れて脇に寄り、そのまま目的地に向かって進行しましょう。危険を回避することは臆病ではなく、「常識」です。

○外出時はグループで出かけるとお互いに気を配り、助け合えるので安全です。

○危険な状況だと感じた場合、大声、防犯ブザー及び笛で周囲の注意を引き、第三者に積極的に助けを求めましょう。その際は「そこの青い上着の方、助けて下さい」などと狙いを定めて声をかけましょう。

○危ない時は立ち去るか、より安全な場所に退避しましょう。安全を確保できた時点で、すぐに110番通報してください。

○自分が危険な目に遭っていなくても粗暴な集団や人物を目撃した時は、110番通報をして警察に知らせることを躊躇しないで下さい。

○防犯スプレーなどの「護身用品」の使用について、警察は批判的な見解を持っています。護身用品を使用する際の不手際や使うまでに要する時間が、自分自身にとって致命的な結果となり得ます。相手方が「護身用品」を奪い取って、こちらに使用することもあり得ます。防犯スプレーを人に向かって使用して、相手がケガをした場合は犯罪となり、自分が捜査対象になることもあります。全ての武器は銃砲規制法によって定められており、特定の条件下でのみ使用が認められます。銃砲規制法42条により公共のイベントでは使用が禁止されており、もし使用した場合は犯罪に関わる問題となります。

 

【児童生徒や青少年向けの防犯アドバイス】(出典:児童生徒・青少年擁護団体NRW州支部)

○基本的な心構え

・陽気で楽しいカーニバルでも、相手の領域は尊重しましょう。平和的かつ愉快なお祝いにするために、全ての人々の尊厳と領域を尊重することが重要です。「Nein」は「Nein」。どんなに人々が密着していても、雰囲気がどれほど浮かれていても、どんな服装をしていても関係ありません。誰に対しても、どんなときでもそうなのです。領域を侵すことに言い訳は通用しません。

・公共の場での安全への配慮と措置、危険防止は警察の仕事です。警察は、例年通りカーニバルのために取り決められた警備方針に従っています。同時に参加者(保護者)も皆、雑踏の中で、領域を侵す行為が起こる可能性がある場合は、十分注意し、擁護し、介入することで、その雑踏を子供たちや青少年にとってより安全なものにすることができます。

・カーニバルでは暴力が様々な形で発生する可能性があります。その中には、罵詈雑言、殴り合い、強盗、セクハラ及び性犯罪といった不快な行為も含まれます。こうした襲撃の責任は常に犯人にあります。被害者はそのことに対して責任を感じてはいけません。これは、特に大晦日の夜に起こった暴力の被害者に対しても言えることです。

・暴力の取り扱いには特効薬がなく、網羅的な防衛策もありません。それでも青少年たちが、お祭り騒ぎの中でより安全を感じられるように防犯アドバイスをまとめました。

 

○一緒に出かける人と、行く先や往復路を事前によく検討しておきましょう。起こり得る危険な状況やその対処方法についてしっかり話し合うことは、行動の安全性を高めます。

○バスや電車の接続を事前に確認しましょう。公共交通機関を利用する際はなるべく前方の車両に乗車し、必要な時には運転手に助けを求められるようにしましょう。タクシーに乗車できる分の現金は持っておきましょう。

○友達同士でお互いに気を付け合い、一人にならないようにしましょう。

○直感を大切にしましょう。危険な状況になるかもしれないという自分の感覚は、ほとんど間違いありません。ケンカ現場などは避けるようにし、その場から脱出しましょう。

○アルコール摂取と酔っ払いには敏感になりましょう。アルコールは自分の知覚を鈍らせ、危険判断や行動能力を制限してしまいます。酔っ払った人は、領域を侵す行為へのブレーキが弱まっています。

○早い段階で助けを求めましょう。近くにいる人に声をかけて、例えば「そこの赤い上着の方、警察を呼んで下さい」などとどのような助けが必要か具体的に伝えましょう。逃げ込む場所は商店、ガソリンスタンド、レストランなどが有効です。可能であれば近隣の民家の呼び鈴を鳴らしましょう。

○言葉で嫌がらせを受けたり、身体的に脅かされた場合は、大きな音を立てることで周囲の注意を引きましょう。簡潔な文章で、例えば「Lassen Sie mich in Ruhe」(こっちに来ないで!)などと一貫して「Sie」を用いましょう。

○催涙スプレーや違法な武器を所持しないようにしましょう。護身用品を奪われて自分に危険が及ぶことがあります。第三者からは誰が被害者で誰が加害者であるか判断がつかなくなります。防犯ブザー(操作することで大きな高い音を出す小さなキーホルダー)を使用することは、周囲の注意を引き、相手を困惑させ、その状況から逃げ出す時間を稼ぐことができるため有効です。

○他の人が危険に巻き込まれているのを見たら110番通報しましょう。

 

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《総領事館からのお願い》

○日頃から危機管理意識を持ち、外務省の海外安全情報や報道等により、最新の治安情勢を把握するよう努めてください。

○特にテロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、欧米関連施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場等不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等、安全確保に十分注意して下さい。

○他国への渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えて置いて下さい。

○3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え必ず在留届を提出して下さい。

http://www.deliver.emb-japan.go.jp/c?c=1579&m=1378&v=2e000dec

http://www.deliver.emb-japan.go.jp/c?c=1580&m=1378&v=9f733b6a

○3か月未満の旅行や出張などの際にも安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttp://www.deliver.emb-japan.go.jp/c?c=1581&m=1378&v=1e565e4d 参照)