総領事館:仏国ニースでのテロ容疑

平成28年7月15日

在留邦人の皆様へ

フランス・ニースにおけるテロ容疑事案を受けた海外に渡航・滞在される方の安全対策のためのお知らせ

~「たびレジ」による緊急連絡先登録のお願い~

2016715

 

海外に渡航・滞在される際には、国内で生活している時とは異なる心構えが必要です。緊急時の安否確認等のため、海外に渡航される方は外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録を、3か月以上滞在される方は在留届の提出をお願いします。

 

~テロに注意してください 先進国でも海外安全情報のチェックを~

●14日(木)、フランス南部ニースにおいて、花火のイベントに集まっていた人混みの中にトラックが猛スピードで突っ込みながら発砲し、市民を無差別に殺傷するテロ容疑事件が発生しております。

●今回の事件では日本人が巻き込まれたとの情報はありませんが、今年に入ってからだけでも、バングラデシュ、インドネシア、トルコ、ベルギー、米国等、世界の様々な地域において、テロ事件が発生し、日本人も犠牲になっております。

●特に繁華街、観光地、公共交通機関等は、イスラム過激派組織によるテロやこれらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが標的とする可能性が排除されません。従来のような銃器と爆発物によるテロだけでなく、今回のニースでの事件のような攻撃も想定しておく必要があります。

●本日から24日まで、デュッセルドルフではライン・キルメスが、明日25日はケルンにて花火大会が開催されます。ニースでの事件を受け、ノルトライン=ヴェストファーレン州内務大臣は大規模イベントの際の警備態勢を強化する旨発表しておりますが、不特定多数が集まる場所を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等、安全確保に十分注意を払ってください。

●なお、本年4月以降、ドイツ国内ノルトライン=ヴェストファーレン州においても、以下の通りテロに関連する可能性がある事件が発生しております。現時点、具体的なテロ発生のおそれがあるという状況にはありませんが、平素から不測の事態への対応を念頭に置いておく必要があります。

(1)シーク教徒礼拝所爆破事件

 4月16日、NRW州エッセン市に所在するシーク教徒礼拝所が爆破され3人が負傷した。リュックサックに入れた爆発物を爆破させた犯行で、被疑者は当時16歳の少年2名。現地警察では少年らについてサラフィストとして把握していた。

(2)ISによるデュッセルドルフ市旧市街爆破計画

 6月2日、NRW州デュッセルドルフ市の旧市街で自爆テロを計画していた容疑で、警察は独国内のシリア人男性3名を逮捕した。容疑者3名はそれぞれ、NRW州、ブランデンブルク州、バーデン=ヴェルテンベルク州に居住していた。本件計画は、主犯者であるSaleh.A(サレーハ)が仏治安当局に出頭自供したことで判明した。同人はISから本件計画の指示を受けており、テロ実行に向けた組織作りを行っていたと主張しているものの、計画そのものを具体化させる段階には至っていなかったとされている。

(3)爆弾所持左翼過激主義者の逮捕

 6月23日、NRW州ケルン市にて、パイプ型爆弾をリュックサックに携帯していた27歳男性が逮捕された。パトロール中の警察官の同人に対する職務質問により本件を認知して逮捕に至ったもの。

 

海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。

海外渡航や在留の際に、緊急事態が発生した場合、外務省からは随時情報を提供いたします。上記のブリュッセルにおける爆弾テロ事件のほか、トルコにおける爆発事案、バンコクにおける爆発事案やバングラデシュにおける邦人殺害事件等、緊急事態の発生に際しては、「たびレジ」や在留届等であらかじめメールアドレスを登録いただいた方には、一斉メールにより、情勢と注意事項をお伝えしています。

 海外旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ」に登録してください。

 ( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#

 また、3か月以上海外に滞在する方は、必ず在留届を提出してください。

 ( https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 スマートフォンで、「たびレジ」に登録したり、希望する国の海外安全情報を閲覧・受信することができる「海外安全アプリ」もあわせて御利用ください。

 ( http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html

 

実際に、テロ・爆発事件に遭遇した場合に被害を最小限に抑えるため、例えば次の諸点を心がけることをお勧めします。

<予防措置>

 ○ 退避ルートを確認する。

 ○ 隠れられる場所を確認する。

 ○ 常に周囲の状況に注意を払い、不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。

<対処法>

 ○ その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。

 ○ 頑丈なものの陰に隠れる。

 ○ 周囲を確認し、可能であれば、銃撃音等から離れるよう、速やかに、低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。

 (海外旅行のテロ・誘拐対策パンフレット( http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html ) も併せて参照ください。)

 

■外務省海外安全ホームページ(※各国の詳細・最新の安全情報はこちらを御覧ください。)

 http://www.anzen.mofa.go.jp/

 http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

■ 外務省海外旅行登録「たびレジ」(3か月未満の渡航の方)

 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#

■ 在留届(3か月以上滞在される方)

 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

■ スマートフォン用 海外安全アプリ

 http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html

■ 問い合わせ窓口

○外務省領事サービスセンター

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)29022903

(外務省関係課室連絡先)

○外務省領事局政策課(海外医療情報関連)

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5367

○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐,海外医療情報関連を除く)

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5144

○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047

 

 

本メールは送信専用ですので、返信はご遠慮ください。
 

在デュッセルドルフ日本国総領事館