空き巣被害にご注意ください。

令和2年10月22日
【ポイント】
●冬期に向かうに連れて、一日の中で暗い時間帯が長くなるため、空き巣被害の増加が懸念されます。
●NRW州警察による空き巣被害に関する防犯アドバイスも参考に、十分な防犯対策をお願いします。
 
【内容】
1.これから冬期に向かうに連れて、徐々に日入が早く、日出が遅くなり、一日の中で暗い時間帯が長くなります。これに伴い、ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州警察は空き巣被害について、警戒を呼び掛けています。
空き巣被害の発生件数は、近年、減少傾向(2019年中の発生件数は26,857件となっており、前年比-3,047件(-10.2%))にありますが、過去の統計では11月から翌1月までの間は、空き巣被害が最も多い時期とされています。NRW州警察による以下の防犯アドバイスも参考に、十分な防犯対策をお願いします。
【参考(2017年10月付、NRW州警察統計に基づく地元紙関係記事より)】
■侵入口
テラスやベランダ(45.3%)、窓(33.6%)、玄関ドア(17.6%)
■侵入方法
道具(マイナスドライバー、バール等)を使用した窓の隙間部分やドア鍵部分のこじ開け(82%)、ガラス破壊等単純な暴力を使用した侵入(12.4%)、上部を斜めに開放している窓からの侵入(4.9%)
 
2.NRW州警察による空き巣被害に関する防犯アドバイスは、以下のとおりです。
●外出時は、短時間であっても、自宅のドア、窓、バルコニー、テラスのドア等を必ず施錠すること。
●上層階に居住している場合も、バルコニーのドアは確実に施錠すること。
●地下室や屋根裏部屋のドアは、常時施錠しておくこと。
●マンション等の集合住宅の共同玄関は、確実に施錠しておくこと。
●鍵を自宅の外に隠して保管することは避けること。
●ドアを開錠する際は、相手の人定事項、来訪目的等を確認すること。
●自宅の鍵を紛失した場合は、シリンダーごと速やかに交換すること。
●自宅を長期間留守にする場合、信頼できる隣人に協力を依頼するなどして、不在中、定期的に郵便受けを空にする、シャッターや照明を不定期に作動させるなど、人が在宅している印象を与えるための工夫を講じること。
●貴重品は、リストにより記録化しておくとともに、必要に応じて写真撮影を行っておくこと。
●使用頻度の低い貴重品は、自宅での保管を極力避け、金融機関の貸金庫で保管すること。また、貴重品を自宅に置いておく場合は、信頼できる金庫等に保管すること。
●防犯カメラ等の警備機器を設置する場合は、スマートフォンと連動したもの(例えば、異常を感知した際、防犯カメラ画像をスマートフォンで確認できる機能があるもの)を選択することも有効。
●自宅周辺を徘徊する不審な人物を発見したら、速やかに警察に110番通報すること。
●NRW州警察が作成した、防犯性能の高い扉、窓等を提供する企業リスト(※)も参考に、防犯対策を講じること。
(※)企業リスト
https://polizei.nrw/sites/default/files/2020-07/Adressnachweis%2C%20Mechanik-Errichter%2C%20Langversion.pdf
 
3.また、NRW州内の各市警察本部では、1週間毎に、空き巣被害(金銭的実害が発生していない未遂を含む)の発生状況を地図上にプロットした資料(Wohnungseinbruchs – Radar)を公表しています。「お住まいの都市名、Wohnungseinbruchs – Radar、Polizei」などと入力の上、インターネットを通じて検索すれば確認可能ですので、防犯上の参考としてください。
(参考)
■デュッセルドルフ市警察
https://duesseldorf.polizei.nrw/artikel/wohnungseinbruchradar
■ケルン市警察
https://koeln.polizei.nrw/einbruchradar-fuer-koeln-und-leverkusen
■ボン市警察
https://bonn.polizei.nrw/artikel/aktuelle-einbruchssituation