平成30年度第4四半期(平成31年1~3月)における海外邦人安全対策情報について

平成30年度第4四半期(平成31年1~3月)における海外邦人安全情報についてお知らせします。
  
1.社会・治安情勢
(1)1月1日午前0時過ぎ、エッセン市及びボトロップ市において、外国人排斥を標榜する男性の運転する車両が新年を祝う群衆に突入し、シリア人やアフガニスタン人など外国人を含む数名が負傷した。
(2)ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州とニーダーザクセン州の境に位置するキャンプ場で、その管理人等が、これまでに多くの少年少女に性的暴行を加え、児童ポルノを撮影していた事件が発生。その捜査の過程で、NRW州警察が証拠品を紛失したことを巡り、ロイル(Herbert Reul)内務大臣による治安政策への懐疑的見方が強まっている。
(3)3月29日から30日にかけ、NRW州及びバーデン=ヴュルンブルク州内各都市において、警察による一斉摘発が行われた。摘発は、ISのテロ細胞が武器や爆発物などを準備しているとの容疑により行われ、タジキスタン人6名が逮捕された。結果的に武器等は発見されず、逮捕された6名は後に釈放された。
 
2.一般・凶悪犯罪の傾向
(1)州内犯罪情勢の概況
2018年のNRW州の犯罪認知件数は前年より7%減少し、1991年以降の統計では最小の数値となった。これについて州政府は、治安情勢の大幅改善をアピールしているものの、依然として日本に比較して犯罪認知件数は絶対的に高く、肌身感覚の体感治安が改善された様相はない。なおNRW州は独内16州中最多の人口を擁していることもあり、犯罪認知件数は他の州よりも多い。
発生した犯罪を種別毎に見ると次の傾向が見られる。
スリや空き巣などの窃盗犯罪及び暴力犯罪を含むほとんどの罪種で前年比減少した。しかし、当館に届出のある邦人被害の盗難事件は2017年比増加しており、邦人被害が減少したとの実感はない。また、凶器を使用した事件は日常的に発生しており、基本的な防犯意識を持った行動が必要。
(2)邦人被害の概況
前年同時期に比して、旅行者や出張者等に係る窃盗被害(特に置き引きとスリ)が大幅に増加。被害現場は、電車内、駅、ホテル、レストラン等不特定多数の出入りする場所。特にデュッセルドルフやケルンなどで大型メッセ開催中の被害が多い。
多くの日本人が利用するホテルやレストランなどでの被害も多いため、周囲に日本人がいるから安心との錯覚を起こさず、防犯意識を持った行動が必要。
 
3.テロ・爆弾事件発生状況
認知していない。
 
4.誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害に係る事件は認知していない。
 
5.日本企業の安全に係る諸問題
注意を要する具体的な情報は認知していない。