2007年の文化行事

令和5年10月24日

2007年1月「デュッセルドルフ日本映画週間」

当館では1月22日~28日に 「デュッセルドルフ映画週間」を開催しました(共催:ケルン日本文化会館、デュッセルドルフ映画博物館)。「たそがれ清兵衛」(監督:山田洋二)をはじめ、「菊次郎の夏」(監督:北野たけし)、「ウォ-ターボーイズ」(監督: 矢口史靖)など計6本の作品を、いずれもドイツ語字幕付き日本語オリジナル・バージョンで無料上映しました。
 

2007年2月9日クレーフェルト市立ギムナジウム

当館では、昔懐かしい日本の遊びをドイツ人に紹介する文化行事「日本の伝統的遊び」を定期的に行っています。2月9日はクレーフェルト独日経済文化交流協会およびNRW州囲碁協会の協力のもと、クレフェルト市立のギムナジウムで本催しを実施しました。「日本の伝統的遊び」についてのレクチャーの後、折り紙、ダルマおとし、コマ回し、剣玉、紙相撲、囲碁などを紹介し、実体験してもらいました。

 

2007年9月7日ドイツ国際平和村(オーバーハウゼン市) 

当館では、折り紙、剣玉、ダルマ落とし、竹トンボ、コマ回し等、昔懐かしい日本の遊びをドイツ人に紹介する文化行事「日本の伝統的遊び」を定期的に行っています。9月7日はオーバーハウゼンにあるドイツ国際平和村の「平和村祭」の一環として実施しました。
ドイツ国際平和村は、アフガニスタン、アンゴラ等アフリカ各国、コーカサス地域等、紛争地域の子供達で母国では治療を受けられない子供を受け入れ、ドイツ国内での治療後、母国へ再び送還する活動を行っています。平和村の国際的な認知度も高く、日本でもメディアを通じてその活動が広く知られています(女優東ちづる氏が数度、平和村を訪問、TV番組「世界ウルルン滞在記」で放映)。平和村の活動資金は全て寄付金に拠るものですが、その約2~3割を日本からの寄付金が占めています。また、平和村には2名の日本人職員と14名のボランティアが活動しています。
平和村は普段は一般市民が立ち入れない施設ですが、年に一度の「平和村祭」は一般公開日で、子供達との交流の場が提供され、例年多数の地元市民の訪問があります。特に本年は創立40周年ということで、悪天候にかかわらず多数の訪問客があり、当館とデュッセルドルフ市の邦人社会から自主的に参加した、盆踊りグループ、和太鼓グループ、男声合唱団との協力で、紛争地域の子供達、及び、地元のドイツ市民約3千人に対して包括的な日本文化紹介を行うことができました。地元市民からは、ドイツのみならず、国際社会に対する日本の貢献ということで高い評価を受けました。
 
2007年9月14日リップシュタット市
9月14日には「リップシュタットやわら独日交流会」との共催で、リッペ地方の小都市リップシュタット(市立ギムナジウム講堂)にて文化行事「日本の伝統的遊び」を行いました。手先の器用さが求められる日本の伝統玩具に加え、「NRW 囲碁協会」の支援により、囲碁と将棋もドイツ人に体験してもらうことができました。
 
2007年11月16日  「日本食文化の紹介」 
当館では2007年11月16日、総領事公邸にて日本食文化紹介事業を行いました。本事業は、日本政府(農水省)が促進している日本食材の輸出事業(WASHOKU-Try Japan's Good Foods)と組み合わせたもので、マスコミ関係者、経済関係者、企業関係者、デュッセルドルフ市関係者に日本食材および日本食文化の講演会およびデモンストレーションを行い、更に、日本食にふれることにより、日本食材および日本の食文化への理解を高めることを目指しました。なお、講演は、フランクフルト在住の上野ミュラー氏にお願いしました。
特に、日本食材輸出の重点品目が「米」、「日本茶」であること、また、ドイツの料理専門家の間において「うまみ - UMAMI - グルタミン酸等を有した発酵食品(醤油、味噌、日本酒、かつおぶし、昆布等のだし等)」が認知されていることから、「米」、「日本茶」に「うまみ」を採り入れ、学術的に紹介することを試みました。「寿司」、「刺身」、「天ぷら」等が日本食の典型的なイメージとなっていますが、今回のように「うまみ」を中心とした学術的な説明や、「だし」の採り方のデモンストレーションは関係者に新たな視点を与えることになったようです。
また今回の事業では、JNTO(国際観光振興機構:フランクフルト)PRマネージャーのクレーマー氏に、日本の食文化に重点を置いた「VISIT JAPAN キャンペーン」の講演を頂くとともに、 キッコーマン、キリンビール、 JFC、日本食研等、日系企業の協賛を得て、ビール、和菓子、日本酒等の提供を頂き、多角的な視点から日本食材を紹介できました。また、農水省からWASHOKU事業の受託を受けたジェイコム社から担当者が来訪し、協力していただきました。この場をお借りして、御協力いただきました方々には御礼申し上げます。
今回は、メディア関係者(新聞、テレビ、料理・旅行専門誌)、企業関係者(流通関係者、ワイン経営者、ホテル関係者等)、デュッセルドルフ市関係者等が出席し、講演後は質疑応答、意見交換や議論が行われました。今回の事業は当地ローカルテレビであるデュッセルドルフ・センター TV が放映するとともに、多くのプレスが関連記事を掲載しました。今後、当地関係者、料理専門誌を中心としたメディアに対して維持的に日本食材、日本食文化の紹介を続けていくことを考えています。
 
2007年12月1日~2日  「第一回在デュッセルドルフ総領事囲碁杯」 
当館では2007年12月1~2日、小林千寿棋士(文化交流使) を特別ゲストにお招きし、囲碁大会「第一回在デュッセルドルフ総領事囲碁杯」を開催しました。(共催:NRW州囲碁連盟、後援:日本棋院、協賛:日本航空、協力:デュッセルドルフ市経済振興局)
会場となったデュッセルドルフのSt. Benedikt Hauptschule講堂には、ミュンヘン、ハンブルク、ベルリン等、ドイツ国内からはもとより、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、オーストリアといった近隣諸国からも囲碁愛好家達が集まり、総勢83名が二日間に渡って熱戦を繰り広げました。また、小林棋士には囲碁に関する講義(初日)および打譜講評(二日目)をしていただきましたが、海外での囲碁普及における同氏のご尽力にこの場を借りて深く御礼申し上げます。
さて、マクマホン方式で5回に及ぶ対戦が行われた結果、優勝に輝いたベルリン在住の韓国人HONG Seul-Ki氏には、本大会発起人の丸尾総領事より「第一回デュッセルドルフ日本総領事杯」トロフィーと賞状が手渡され、さらに、日本航空の岩竹デュッセルドルフ支店長より賞品目録(日本への往復航空券)が授与されました。また、準優勝のFranz-Josef Dickhut氏(メンヒェングラートバッハ)をはじめ、3位のTobias Berben氏(ハンブルク)、4位のKANG Jeong-Cheol氏(デュイスブルク)、5位のBernd Radmacher氏(メーアブッシュ)にも各々、賞状と賞品が贈られました。
囲碁がドイツでも老若男女を問わず楽しまれていることを反映して、本大会には子供からお年寄りまで幅広い年齢層からの参加がありました。そこで、最年少のJan Hendrik Schomberg君(6歳)に特別賞、また、女性参加者の中で最高の成績を収めたBarbara Knaufさんにも特別賞が贈られました。
本大会の実施にあたっては、NRW州囲碁連盟(Horst Timm会長およびボランティアの方々)に多大なご協力・ご支援をいただきました。また、後援名義の供与および景品の提供をいただいた日本棋院、協賛いただいた日本航空、ならびに、会場を提供いただいたSt. Benedikt Hauptschule校にも御礼申し上げます。
なお、2008年12月には「第二回デュッセルドルフ総領事囲碁杯」開催を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。