安全対策情報(2017年4月~6月)
平成29年7月4日
平成29年度第1四半期(4~6月)における海外邦人安全対策情報についてお知らせ致します。
1.社会・治安情勢
(1)ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州議会選挙
5月14日、NRW州議会選挙が行われ、クラフト州首相(SPD)が敗北を認めて下野。キリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)による連立交渉の結果、両党が政権を担うことで合意。治安は新政権の重点事項の一つとなっている。
(2)テロに対する社会の反応
6月10日、スロベニアのリュブリャナから英国ロンドンに向けて出発した航空機が、途中のケルン・ボン空港に緊急着陸した。乗客3名がテロ関連の会話をしているとの他の乗客からの通報を受けて機長が判断したもの。着陸後、機内の検索が行われ、当該乗客の荷物が爆破処理されたが、確認の結果テロとは無関係であることが判明。特に英国関連でのテロに過敏になっている世相の反映として注目された。
2.一般・凶悪犯罪の傾向
(1)州内犯罪情勢の概況
2016年のNRW州の犯罪認知件数は前年比マイナスに転じたものの、全体的な件数は依然高止まりであるとともに、一般市民の体感治安が改善されたとは見なされ得ない。実態として、NRW州は独内16州中最多の人口を擁していることもあり、犯罪認知件数は他の州よりも多い。他方、犯罪解明率は50%程度で、他州と比較すると低い実態となる。
犯罪情勢の特徴としては、非ドイツ人の犯人構成比率が増加したこと及び暴力的な犯罪が増加したことがあげられる。
(2)邦人被害の概況
旅行者や出張者等に係る窃盗被害(特に置き引きとスリ)が頻発している。被害現場はいずれも電車内、駅、ホテル、レストラン等不特定多数の出入りする場所。防犯意識を少しでも高く保つことで被害を回避する確率は大きく増加するため、基本的な防犯意識を持って行動することが推奨される。
このほか、トリック詐欺(偽警察官による所持品検査に藉口した抜き取り)の被害も発生している。毅然とした態度で警察官を名乗る者の身分証等の提示を求め、110番に通報して制服警察官の臨場を要請するなどして犯行を予防することが必要となっている。
3.テロ・爆弾事件発生状況
(1)ボルシア・ドルトムント選手用バスに対する爆破事件
4月11日夜、サッカーチーム「ボルシア・ドルトムント」の選手が乗車したバス付近で爆発が発生し、選手1名を含む負傷者が出た。被疑者は、選手等を殺傷することで同サッカーチーム運営会社の株価下落を狙ったとされる。香川真司選手を含む邦人の身体に係る被害はなかった。
(2)爆発物の原材料を保管していた被疑者の逮捕
5月10日夜、ヴェーゼル郡ノイキルヒェン=フリューンのガレージに爆発物の原材料となる化学薬品等を保管していた男性が逮捕された。本件に関連し、警察は共犯者6名を逮捕した。
(3)その他
○ 5月25日、エッセンにおいてテロを計画していた可能性があるとして、ドイツ国 籍の32歳男性が逮捕された。
○ 5月31日、アル・ヌスラ戦線の構成員としてシリアでの戦闘に参加したとして、 シリア国籍の22歳男性が逮捕された。
○ 6月28日、ドルトムントにおいてISの構成員と思われるスペイン国籍の28歳 男性が逮捕された。本件は、スペイン、英国、ドイツの3カ国による合同捜査。
1.社会・治安情勢
(1)ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州議会選挙
5月14日、NRW州議会選挙が行われ、クラフト州首相(SPD)が敗北を認めて下野。キリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)による連立交渉の結果、両党が政権を担うことで合意。治安は新政権の重点事項の一つとなっている。
(2)テロに対する社会の反応
6月10日、スロベニアのリュブリャナから英国ロンドンに向けて出発した航空機が、途中のケルン・ボン空港に緊急着陸した。乗客3名がテロ関連の会話をしているとの他の乗客からの通報を受けて機長が判断したもの。着陸後、機内の検索が行われ、当該乗客の荷物が爆破処理されたが、確認の結果テロとは無関係であることが判明。特に英国関連でのテロに過敏になっている世相の反映として注目された。
2.一般・凶悪犯罪の傾向
(1)州内犯罪情勢の概況
2016年のNRW州の犯罪認知件数は前年比マイナスに転じたものの、全体的な件数は依然高止まりであるとともに、一般市民の体感治安が改善されたとは見なされ得ない。実態として、NRW州は独内16州中最多の人口を擁していることもあり、犯罪認知件数は他の州よりも多い。他方、犯罪解明率は50%程度で、他州と比較すると低い実態となる。
犯罪情勢の特徴としては、非ドイツ人の犯人構成比率が増加したこと及び暴力的な犯罪が増加したことがあげられる。
(2)邦人被害の概況
旅行者や出張者等に係る窃盗被害(特に置き引きとスリ)が頻発している。被害現場はいずれも電車内、駅、ホテル、レストラン等不特定多数の出入りする場所。防犯意識を少しでも高く保つことで被害を回避する確率は大きく増加するため、基本的な防犯意識を持って行動することが推奨される。
このほか、トリック詐欺(偽警察官による所持品検査に藉口した抜き取り)の被害も発生している。毅然とした態度で警察官を名乗る者の身分証等の提示を求め、110番に通報して制服警察官の臨場を要請するなどして犯行を予防することが必要となっている。
3.テロ・爆弾事件発生状況
(1)ボルシア・ドルトムント選手用バスに対する爆破事件
4月11日夜、サッカーチーム「ボルシア・ドルトムント」の選手が乗車したバス付近で爆発が発生し、選手1名を含む負傷者が出た。被疑者は、選手等を殺傷することで同サッカーチーム運営会社の株価下落を狙ったとされる。香川真司選手を含む邦人の身体に係る被害はなかった。
(2)爆発物の原材料を保管していた被疑者の逮捕
5月10日夜、ヴェーゼル郡ノイキルヒェン=フリューンのガレージに爆発物の原材料となる化学薬品等を保管していた男性が逮捕された。本件に関連し、警察は共犯者6名を逮捕した。
(3)その他
○ 5月25日、エッセンにおいてテロを計画していた可能性があるとして、ドイツ国 籍の32歳男性が逮捕された。
○ 5月31日、アル・ヌスラ戦線の構成員としてシリアでの戦闘に参加したとして、 シリア国籍の22歳男性が逮捕された。
○ 6月28日、ドルトムントにおいてISの構成員と思われるスペイン国籍の28歳 男性が逮捕された。本件は、スペイン、英国、ドイツの3カ国による合同捜査。