広報文化
総領事館の文化行事 【 2008年 】
「絵手紙教室」 |
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絵手紙とは、日本画で使用される道具(毛筆、墨、和紙のはがき)を使って、はがきの裏面に植物や四季の事物、風景などを描き、ちょっとした一言を書き添えて送る手紙です。1970年代末に、書道家である小池邦夫氏によって確立されて以来日本各地の幅広い層に広がり、現在では個人同士のやりとりに加え、絵手紙教室や絵手紙展覧会などが開催されています。 |
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絵手紙 |
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今回、日本より日本絵手紙協会公認講師の原茂子氏を招いて、ドイツ人生徒、一般市民、美術教員、日本語教員等教員関係者を対象に、絵手紙教室を開催し、講師の指導のもと実際に絵手紙を体験してもらいました。 |
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初日の28日、ツェツィリエン・ギムナジウムで行われた2回の絵手紙教室には、合計45人の同校で日本語を学ぶドイツ人の生徒が参加しました。 |
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原茂子講師とアシスタントを務めてくださった青葉の会会長松尾倶子さん ツェツィリエン・ギムナジウムの参加生徒たち |
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同日午後には、総領事館で、デュッセルドルフ及びその近郊の美術教員、日本語教員等など教育関係者を対象とした指導者用絵手紙教室を開催し、約20名の方々の参加を得ました。 |
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総領事館での絵手紙教室 |
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さらに12月4日、デュイスブルク市のシュタインバート・ギムナジウムでも2回の絵手紙教室を実施し、それぞれ交換留学生を含む28名の生徒、教員や保護者、市民の方々など13名が参加しました。 |
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原茂子講師、松尾馨先生(シュタインバート・ギムナジウムにて) |
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シュタインバート・ギムナジウムの参加生徒たち |
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まず原講師より、絵手紙の説明、絵手紙の手順・描き方のレクチャーとデモンストレーションを行い、それに続いて参加者が、講師から配布されたモチーフであるパプリカと自分で持ってきたモチーフを使って、2枚の絵手紙を作成しました。参加された方々は、毛筆や墨など普段使い慣れない道具や西洋画とは異なる技法にはじめは四苦八苦しながらも、思い思いに描いていました。どれも味のある、表現豊かな絵手紙となり、参加者からも、心が安らいで楽しかった、今後も続けていきたいなどのコメントがありました。風邪をひいている娘にあげて励ましたい、ご両親へのクリスマスカードにしたい、などの声もありました。 今回、日本からわざわざお越し頂いた、絵手紙公認講師である原講師、原講師のアシスタントを務めてくださった、ガン患者によるガン患者の会「ガンを学ぶ 青葉の会」(http://www.gsic.jp/society/st_04/no/17_01.html#b)代表である松尾倶子さん、そして今回の絵手紙教室を総領事館に提案くださり、実施に尽力してくださったシュタインバート・ギムナジウム日本語教員松尾馨さんなしには今回の行事は実現できませんでした。またツェツィリエン・ギムナジウムのカイザース・ホルシャー校長、斉藤先生の御協力もあり、とても充実した行事となりました。 |