広報文化
総領事館の文化行事 【 2008年 】
「アニメ専門家櫻井孝昌氏による講演会」 2008年7月1日 |
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於:デュッセルドルフ大学 |
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櫻井氏は、1988年から2000年まで、東京の大手出版社にて、ノンフィクション書籍の編集者&ライターとして数多くの本を手がけました。手がけた書籍は、経済、政治から芸能、テレビ、医学、芸術、スポーツまで多数のジャンルにおよびます。また、在社中からラジオ番組のプロデュースなども行なっています。ケータイ電話のインターネットサービススタート時には、コンテンツプロデューサーとして参画。インターネットサービスの黎明期より、大手自動車会社をはじめ、数多くの Web サイトの企画・プロデュース・ディレクションを行なうかたわら、後進育成のために大学等で積極的に人材育成に取り組んできました。近年は映像分野のプロデュースにも進出し、人気ミュージシャンのビデオクリップ等も手がけています。現在、コンテンツメディアプロデューサーという本業と並び、ライフワークとして、世界における日本アニメ産業の立ち位置や外交上の意義について研究し、フィールドワークを進めています。 |
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イタリア、チェコ、サウジアラビア、韓国での講演実績もある 櫻井氏が、 7月1日にハインリッヒ・ハイネデュッセルドルフ大学にて、約70名の現代日本学の生徒を前に、「日本のアニメ、過去・現在・未来~その国際競争力の秘密を探る~」と題した講演を行いました。 講演では、アニメの製作過程や、欧米の有名監督が漫画やアニメから受けた影響といった話から、世界各地共通で人気があるアニメの事例やその理由までがわかりやすく解説され、学生はみな熱心に聞き入り、ディスカッションしていました。 また、ソフトウェアの進化のおかげで、最近ではアニメの作成が、一人または少人数のチームで可能 になったことなども具体的な作品を学生に見せながら紹介されました。 |
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違法ダウンロードや著作権に関する学生の質問には、アニメ 制作者が、質の高い作品を制作 し続けることが出来るように、非合法ダウンロードの防止、ファンとして正規のDVDを買う必要性も強調されていました 。 |
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講演に先立っては、総領事館において、当地のアニメ専門誌である「アニマニア」のトーマス・ヴェブラー編集長とマリオ・エンダース氏との意見交換も実施しました。 ドイツにおける日本のポップカルチャーの受け入れられ方や、ドイツの漫画やアニメファンの関心、日本の漫画やアニメの 制作者 、漫画出版社、そしてアニメスタジオへのコンタクトに関する情報を交換し、ドイツにおける更なる漫画とアニメの普及の可能性と、日本とドイツ両国の協力の強化についてが 議論されました 。 |
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