独日協会ニーダーラインでの総領事講演「5年後の状況について~東日本大震災からの復興と展望~」(平成28年4月21日)

2016年4月21日、ニーダーライン独日協会主催定例昼食講演会にて、東日本大震災5周年にちなみ、大震災から今日までの復興の歩みをテーマに講演しました。
 
震災発生時に私はたまたま一時帰国中で、実家にいた時に地震に遭遇したのですが、その時の体験を伝えました。また、震災発生後にノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州から寄せられた励ましや支援について感謝を表明いたしました。
 
これまでの復興の歩みについては、私自身が2年前に東北地方を旅行した際に撮影した写真などをもとに、現地でどのような復興活動が行われているか、どのような課題が残っているかについて語りました。ドイツでは、福島原発事故について語るのは中々難しいのですが、実際に現場で汚染水の問題や廃炉に向けてどのような取組がなされているかについて、ドイツのメディアでは報じられない点を中心に説明しました。
その上で、NRW州と福島県との協力関係が重要であり、関係者の協力に感謝する旨述べました。
最後に東北観光について詳しく述べ、直接東北の現状を体験すること及び観光に訪れることが、東北経済に貢献することになるので、ぜひ東北を訪問してほしいという希望を伝えました。
 
ドイツにおいては、復興の成果ばかり強調するのではなく、原点から今日までの歩みと今後の課題を忌憚なく話すことが重要なのだと考えています。ドイツ人が「Katastrophe」(破局)と言う福島原発事故についても、同様の考えでありのままを報告しました。そのことによって、日本人の真摯な取組の姿勢を印象づけることができたならばいいな、と思っています。