【コラム】ビーレフェルトについて

 
  1. ビーレフェルトはノルトライン・ヴェストファーレン州の東端に当たり、デュッセルドルフからは車で2時間ほど離れた場所にあります。普段はなかなか訪問できない場所ですが、天皇皇后両陛下ゆかりの地でもあり、また日本史の教科書でお馴染みのケンペルの出身地レムゴが近いということもあって、この度のビーレフェルト独日協会新年会へのご招待は大変嬉しかったです。
  2. 同地では、両陛下の御訪問とその10周年を記念して作られた日本庭園が日本とのつながりのシンボルとして身近な存在であることが感じられました。日本庭園は素晴らしく、周囲の自然ともマッチして親しまれています。この庭園をオリジナルに近い形に復元する計画があるそうです。

     <ご参考> 
  1. ビーレフェルト市は1993年に天皇皇后両陛下御訪独の際に同市及び同市所在のベーテル財団(知的障がい者・てんかん患者等を支援する福祉施設)を訪問された経緯があり、皇后陛下はそれ以降同財団と密接な交流があるとのことです。ベーテル財団は2017年に設立150周年を迎え、世界各地で記念の催しを予定しており、日本でも展覧会を開催する計画があります。2006年及び2009年に日本で展覧会が開催された際には皇后陛下が訪問されました。
  2. 2003年に上記両陛下御訪問10周年を記念して日本庭園が造成・開園し、ベーテル財団によって管理されています。皇太子殿下とラオ大統領(当時)が同庭園の名誉総裁を引き受けられています。なお、ラオ大統領(故人)はNRW州首相を務めた人物であり、同夫人はビーレフェルト市の名家の出身で、現在もベーテル財団の理事会に名を連ねています。
  3. ビーレフェルト市近郊のレムゴ(Lemgo)市は、中世の趣を残す古い街であり、長崎の出島でオランダ商館の医師として2年間(1690-92年)日本で活動したケンペル(Engelbert Kaempfer)の生地でもあります。本年はケンペル没後300年に当たり、関連の記念行事が行われるそうです。