平成29年度第4四半期(平成30年1~3月)における海外邦人安全対策情報について

平成29年度第4四半期(平成30年1~3月)における海外邦人安全対策情報についてお知らせします。
 
1.社会・治安情勢
(1)ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州政府による警察法改正動向
 NRW州政府はテロリストや犯罪者に対する捜査や行政措置の権限強化に向け、現行の警察法改正の手続きを進めている。同改正法が成立すれば、他州より遅れているNRW州の治安政策が改善される見込み。
(2)クルド系住民のデモの過激化
 昨年11月以降、州内クルド系住民によるデモが過激化。特に本年3月10~11日、デュッセルドルフ中央駅前と空港等で行われたデモは無届けであったほか、複数の負傷者、空港の部分的閉鎖、路面電車の遅延などの混乱がみられた。
 
2.一般・凶悪犯罪の傾向
(1)州内犯罪情勢の概況
 2017年のNRW州の犯罪認知件数は前年より減少し、2000年以降の統計では最小の数値。これについて州政府は治安情勢の大幅改善をアピールしているものの、日本に比較して犯罪認知件数は絶対的に高く、肌身感覚の体感治安が改善された様相もない。なおNRW州は独内16州中最多の人口を擁していることもあり、犯罪認知件数は他の州よりも多い。
 発生した犯罪を種別毎に見ると次の傾向が見られる。
 窃盗犯罪及び暴力犯罪を含むほとんどの犯罪において前年比減少。これらの犯罪は、依然としてデュッセルドルフ市やケルン市等の都市部を中心に発生しているほか、特に凶器を使用した事件が日常的に発生している現状にあり、基本的な防犯意識を持った行動が必要。
 犯罪認知件数全体の減少に反比例し、発生が増加したのは、強姦及び強制わいせつ等の性犯罪(過去2年間で件数は1.5倍に激増)。増加の背景は明らかにはなっていないものの、これまで表面化していなかった性犯罪の通報届出が増加している可能性も考えられる。
(2)邦人被害の概況
 前年同時期に比して、旅行者や出張者等に係る窃盗被害(特に置き引きとスリ)が大幅に増加。被害現場は、電車内、駅、ホテル、レストラン等不特定多数の出入りする場所。特にデュッセルドルフやケルンなどで大型メッセ開催中の被害が多い。
 防犯意識を少しでも高く保つことで被害を回避する確率は大きく増加するため、基本的な防犯意識を持って行動することを推奨。
 
3.テロ・爆弾事件発生状況
 本年1~3月、NRW州においてテロ事件の発生はなかった。
 
4.誘拐・脅迫事件発生状況
 邦人被害に係る事件は認知していない。
 
5.日本企業の安全に係る諸問題
 注意を要する具体的な情報は認知していない。